中古ジュエリーを賢く選ぶためには、「デザイン」や「ブランド」だけでなく、原価率とリセールバリューという2つの“価値指標”を理解しておくことが重要です。
この記事では、原価率の意味と計算方法に加え、リセールバリューとの違い、そして中古ジュエリー選びにおける原価率の役割についてわかりやすく解説します。
原価率とは?
原価率(または地金原価率)とは、商品の販売価格に対して、地金価格の割合を指します。
原価率(%) =(地金価格 ÷ 販売価格)× 100
例えば、あるジュエリーの地金原価が3万円、販売価格が5万円であれば、
(30,000 ÷ 50,000)× 100 = 60%
つまりこの場合、その商品は販売価格の60%が原価率ということになります。
◆ 地金価格を調べるには?
現在の金の価格を知るには、田中貴金属工業の公式サイトが信頼できます。
ここでは純金の価格がわかります。
K18のジュエリーであれば75%(18/24)が金の割合なので、
K18の地金原価 = 重さ × 純金価格 × 0.75
で地金原価を求めることができます。
◆ リセールバリューとは?【最低価格を知る方法】
リセールバリューとは、ジュエリーを売却するときに得られる再販価格のことです。
金やプラチナは素材としての価値があるため、最悪の場合でも素材価格で買い取ってもらえるという安心感があります。
- 「K18」や「Pt900」などの**リサイクル価格(1gあたり)**を見て、最低いくらで売れるかを知っておきましょう。
地金原価率90%以上の中古ジュエリーは狙い目!
中古ジュエリーの中には、原価率が90%以上のものが存在します。これは、「ほぼ素材価格で販売されている」と言い換えることができます。
さらに、稀に原価率が100%を超える掘り出し物も市場に出回ります。これは、
- 地金価格が上昇している
- クーポンや割引を考慮していない価格設定をしてしまっている
といった理由が考えられます。
💡 100%超えの原価率のジュエリーを見つけたら「即買い」も検討すべきです。
素材価格が購入価格を上回っていれば、仮に使用しなくても売って元が取れるからです。
まとめ
- 原価率=販売価格に対する原価の割合。素材的な価値に近いかを測る指標
- リセールバリュー=売却時の再販価値。将来的にどれだけ戻るかを測る指標
- 原価率が高い中古ジュエリーは素材の価値が高く、価格が割安な可能性あり
次にジュエリーを選ぶときは、見た目や価格だけでなく、「数字」にも注目してみてください。
賢い選び方が、後悔しないジュエリー購入への第一歩です。